孫の手とおなら道

『おなら』と言う言葉が大好きなお年頃。

接頭語、接尾語に『おなら』をくっつけてはきゃらきゃらと笑う。

♪歩こう、歩こう、わたしはおなら~♫ やれやれ・・・

孫は今6才、いつまで手をつないで歩けるだろう。

 

道ばたのクローバーを見て、「4つ葉のクローバーを見つけたら、願いごとがかなうらしいよ」

と。そんなこともいつの間にか知っている。何を叶えてほしい?と聞くと、

「つっくんと2人でシーソーにのりたい」「前とか後ろに誰も乗らないで、2人で乗りたい」

へ?・・ なんとささやかな願いごと。

4つ葉のクローバ-が無くたって、学校の運動場のシーソーぐらい、いつでも乗れそうなものだけど、クラスが違う友達だから、意外とチャンスがないらしい。そっかぁ。切実な願いだね

『おなら道』を歩いて家の近くまで送り届けると、「もういいよ。じょうきょうはボクがせつめいできるから」と気の利いたことを。つまり、おばあちゃんのうちで何をして過ごしたか、パパに話ができると言いたい。

「はいはい、じゃあね」。思っていることや、言葉や行動がでこぼこして、なんともかわいい。

小学館「6さいのきみへ」より