お店に来る小さな子供たちとバイバイするときに、手のひらと手のひらをあわせてタッチをします。タッチを覚えている子は、自分から手を伸ばしてきます。「ありがとう」や、「またね」の言葉を添えて。
手のひらの効能は背中をさすったり、痛いところをなでたり、実際に気持ちがやわらいだりするみたいですね。いい子いい子で頭をなでたりも。
小さい頃、ピアノの練習をする前にキンキンに冷えた私の手を、母が温かい手で包んでくれたことを、思い出しました。私の手は真夏以外いつも冷たかったから。
6年生の孫が、私の手の甲を見て、思わずなでてくれたことがあって。 おばあちゃんの手になったと思ったのだろう。何も言わなかったけれど。この6年生の孫も、いまだに「いってらっしゃい」やバイバイの時にタッチをする。エールをおくったり受け取ったり。手のひらタッチは便利で温かい。


文:聞かせ屋。けいたろう 絵:ひろかわ さえこ 「たっちだいすき」より
