「キース・ジャレットを聞きながら・・・」

ドアも窓も閉めて、大音量で聴きながら、芋ツルの皮むきをした。

八百屋さんで「あ、芋ツルが出てる!」と思ったけど、細くてこりゃ皮むきは大変だと思いつつ、買ってしまった。

キース・ジャレットは、学生時代、高いチケット代を払って武道館にコンサートを聴きに行ったことがある。

ジャズピアニストとはこういう人を言うのだと思った。感動した。そして、早半世紀近く?を経て

芋ツルの皮をむきながら、聴いている。

おばあちゃんになったもんだ。芋ツルの皮むきは母の手元を見ながら、覚えた。

編み物も、母の側で見よう見まねで、長編みを覚えた。いつも母の側にくっついていた私だった。

キース・ジャレットを、急に聴きたくなったきっかけは、Eテレの特集を見たから。

昨日は編み物をしながら、キース・ジャレットを聴いた。

は~!!やっぱ、いいね。

構成・文:こが ようこ  絵:降矢 なな 「ねーずみ ねーずみ どーこ いきゃ?」より

「文字の力を信じる」

文字は魂を残すもの 「自分の生きた証し」

文字の力を信じるから、自分の思いを僕は書く。(パイロットコーポレーションの新聞広告から、抜粋)

自分の手でノートを書くのも、そうしないと何か大事な考えやアイデアを逃してしまう気がするからです。書くことで、自分の中に何かが残って行く感覚が強くあります。元侍ジャパンンの栗山秀樹監督の言葉です。

おこがましいけど、同感です。

トシをとっていくと、頭の中がごちゃごちゃしていて、メモを残しておかないと心配で、日記を書いています。

ほんとに、昨日何したっけ?明日は何をしたらよかったっけ?てなる。曜日を間違えることもある あ~あ

絵本は 「マッチ箱日記」

文字を書けなかったひいおじいちゃんの、マッチ箱に入れた思い出。

文:ポール・フライシュマン  絵:バグラム・イバトゥリーン  訳:島式子・島玲子 「マッチ箱日記」より

「かべちょろ」

「おばあちゃん、トイレに カベチョロ がいるよ」

と4歳の孫娘。トイレの中にいたら、落ち着いて、できないだろうと思われたけど、有り難いことに、ガラス窓の外にへばりついていた。というか、さりげなくいた。

孫の家では 家の中にも小さいのがちょろちょろいるから平気だよ とママが言う。

 

ところで、カベチョロとは福岡地方の方言とか。九州でも通じないところもあるらしい。

家守(やもり)と言うのが正式名称。家守と言う名前からして、まじめそう。

やもりに似たのに、いもりがいる。やもりは家の中にいて「は虫類」。イモリは池など水辺にいて「両生類」。

今、家人に教えてもらった。

どちらも自然との共生の象徴であり、家にあらわれることは良い兆しらしい。良かったやん。

 

身近にカベチョロの存在が無ければ、なんのことやらですよね。

監修:石田秀輝  文:松田 素子 江口 絵理  絵:西澤 真樹子 「ヤモリの指から不思議なテープ」より

作:中川 ひろたか  絵:村上 康成 「こんにちワニ」より

「ワカサギの天ぷら」

氷に穴あけて糸をたらして、寒さに耐えながら、釣りをしなくても、今時は暖かい船の中から糸を垂らせば、ワカサギ釣りが体験できるという、なんという贅沢な娯楽!!

キャンプ好きな二男家族が写真をおくってきた。船にはトイレもあり安心だとか。釣った魚は勿論天ぷらにしてくれるらしい。

 

ウチは業務スーパーでカナダ産のワカサギを釣ってきた(笑)

天ぷらの揚げたてはおいしかった。でもイカのリングの方がおいしかったかな。

 

絵本は「ねずみのさかなつり」

釣り好きの息子はこの絵本が大好きだった。まさしく、ワカサギ釣りの様子だ。釣り名人のお母さんは、いっぺんに8匹も釣って、1匹はお土産に。ねずみさんたちがワカサギを持つと大きいなあ。

作:山下明生 絵:いわむら かずお 「ねずみのさかなつり」より

「いろいろかえる」

お店に来られて、すぐに手にとられた絵本が

きくちちきさんの「いろいろかえる」。

躍動館のあるカラフルな絵本だ。

カエルの絵本はたくさんあるけれど、表紙の3色のカエルは大きくて、今にも飛び出しそうだ。

 

ママさんは障がいをもった娘さんを20年以上介護しながら、年に一度、娘さんの作品のアート展をされている。

支援学校での出会いから、もうかれこれ15年のおつきあいだ。アートにかかわってあるので、絵本選びの視点が明確だ。

あれこれ、いろいろ絵本を見てあったが、結局やはり、最初に目についた「いろいろかえる」にされた。

パパさんはネコ好きなので、きくちちきさんの「しろねこくろねこ」を。

 

娘さんに、いろいろ絵本を読みながら、私の声、覚えてたかなぁと ちょっと不安になった。中学生のころ「野に咲く花のように」をいっぱいうたったね。ああ、また一緒に歌えばよかった。今日は来てくれてありがとうね。

ママさんはお菓子つくりも上手で、お土産にマドレーヌをいただいた。おいしかった。そして、ラッピングも素敵だった。センスなんだよね。

パパさんもママさんも、来てくださってありがとうございました。

作:きくち ちき 「いろいろかえる」より

作:きくち ちき 「しろねこくろねこ」より

「お彼岸」

友人がお墓掃除に行ってきたと言うので、この暑さの中えらいなぁと思っていたら、もう彼岸の入りだった。

22日が秋分の日でお中日。 お盆から月日の流れが速い。家には仏壇が無いけれど、お彼岸の日程くらいは頭にいれておかなくてはいけない。ご先祖様や、近しい仏様にも、感謝と冥福を祈る気持ちを持たなければと反省する。

そういえば、今年はもう彼岸花はさいているのだろうか。この暑さでは秋の気温にならず、彼岸花も戸惑っているのではないだろうか。自分の田舎では、畑のあぜ道に真っ赤な彼岸花がびっしりさいていた。真っ青な秋の空に映えていた、高校生のころのなつかしい一コマだ。

 

おじいちゃん、おばあちゃんの絵本の紹介

「おじいちゃんがのこしたものは」 家族全員でクリスマスに読むおじいちゃんからの手紙。宝物の言葉です。

「おじいちゃんのたびじたく」 ほわほわ白いおきゃくさまは、灯りを持って、旅のお供に来てくれました。

「おばあちゃんのおくりもの」 だいすきなおばあちゃんがのこしたもの、どんなことがあってもかわらない。

「おばあちゃんのにわ」 ぼくは身振りや手振りで、さわったり、わらったりして言いたいことを伝えあいます。

「なきすぎてはいけない」 わたしがすきな おまえは わらっていたおまえだから。

「わすれられないおくりもの」 かけがえのない友をうしなって、どう、悲しみを乗り越えていくのでしょうか。

 

ワタシは子どもや孫に何か残せるものがあるだろうか。

文:マイケル・モーパーゴ  絵:ジム・フィールド  訳:佐藤 見果夢 「おじいちゃんが のこしたものは…」より

文:キャリー・ガラッシュ  絵:サラ・アクトン 訳:菊田まりこ 「おばあちゃんのおくりもの」より

「おくりものはマフラー」

友だちからプレゼントをもらった。開けて見ると、 え?マフラー? しかも もこもこ!

「この暑さではなかなか出番がなさそうですが、そのうち涼しくなるでしょう。寒がりの友に届けます。」

とメッセージがそえられています。

これから秋が来て、冬が来て、そして春先まで、私の襟元を温めてくれるでしょう。

「ずっと、元気でいるんだよ」 のメッセージなのだ。早すぎない?の不安の声に、未来を見据えてわたすのだから、大丈夫。と娘さんのアドバイスを受けて、決めたんだそうだ。うれしいね。これで寒い季節が楽しみになりそう。

検査の度に不安はあるけれど、こうして、さりげなく励ましてくれる友だちがいることは ほんとに幸せです。

ぶん:くすのきしげのり え:松成真理子 「みずいろのマフラー」より

「エルマーのぼうけん」

『子ども時代に出会ってほしい物語』 と帯に書いてある。

読んであげるなら5歳から、自分で読むなら小学生から、と親切だ。個人差もあるからそのへんは読者におまかせだ。

 

4歳の娘さんのお母さんが、この子にはまだ早いけど、この子に読んであげる前に、自分が読み返したいのでと言って「エルマーのぼうけん」と「エルマーとりゅう」を買われた。

いつも子どもさんにしっかり向き合って子育てしてあるお母さん。本屋として、何だかとっても嬉しかったです。そのタイミングがきたら、ゆっくり読みきかせされてくださいね。しっかりお話しを聴けるお子さんですから。そして、いつか自分で読める日がくるのですよね。楽しみだなぁ。

さく:ルース・スタイルス・ガネット え:ルース・クリスマン・ガネット 「エルマーのぼうけん」「エルマーとりゅう」より