この絵本にであったときは、色彩のトーンが暗く、ベールがかかったように思えた。
でも、明日3月11日を思うとき、やはり開いてみようとおもった。
子供を、連れ合いを、親を、友人、身近な人をなくしたときの悲しみは、月日がたっても消えない。
突然の災難は、言葉を失う。
立ち直れないほどの悲しみの中から、息子の言葉がきこえてくる。
『津波が来たとき、安全なところに逃げる目印に、はなみずきのみちをつくってね』
そして、母は命を守る木を植えることを決心します。
新しい1日のために窓をあけます。当たり前のような、なにげない日々のくりかえし。その中にある確かな希望と生きる喜び。『あさになったのでまどをあけますよ』 この絵本も震災後に書かれたもの。荒井良二さんの絵画のような絵本。きみのまちは はれてるかな?の言葉がいい。

文:淺沼 ミキ子 絵:黒井 健 「ハナミズキのみち」より

作:荒井 良二 「あさになったので まどをあけますよ」より
















