「よーい、だっこ!」

運動会が秋に行われるところは、そろそろ練習がはじまっている頃でしょうか。

運動会という言葉を先生がおっしゃると、3才の孫娘は、明日にでも、運動会があると思ってしまうらしい。いやいや、まだまだ、先だよ~。

運動会と言えば、かけっこの「よーい どん!」。

孫が2才の時、お家でも庭で「よーいどん」を繰り返して練習していた。最初のポーズはとても様になっていて、ダッシュで3メートル先のパパの所に突っ込んでいっていた。

何回目かのとき、「よーい だっこ!」といって「よーい」のポーズのあと両手をひろげハグポーズでパパのところへ。そのかわいかったこと。

受け止めてくれる大人がいて、安心して、駆け出していけるのがいいよね。あっという間に子どもは大きくなってしまうから、今のうちにハグしちゃおう。

さく:ひろかわさえこ 「ぷくちゃんの たくさんだっこ」より

あきのてがみ

朝夕は涼しくなり、季節の移り変わりを、少し感じられるようになりましたね。

秋の絵本はたくさんあるのですが、翻訳本には季節を限定しているものが少ないので、やはり四季がはっきりしている日本ならではと言えるのでしょうね。

いつも、メニューボードに貼っている絵本をブログの方にもあげておきますね。

シリーズ「赤毛のアン」

中学生の頃、学校の図書室で、友達がこの「赤毛のアン」シリーズを借りていたのを覚えている。
ワタシは6冊も7冊も読めないと始めからあきらめていて、「赤毛のアン」だけ読んだ、この年になって、ふと、近くの図書館で借りてシリーズを読んでみることにした。孤児院から引き取られてきたアンは、空想好きで、ちょっと強気な女の子。アンは成長し、結婚して、妻と成り母となります。結婚と同時に専業主婦となるのが当時の常識だったのでしょうが、教師を続けて行く道は無かったのが残念なところです。6人の子どもを育て上げ、最終章である「アンの娘リラ」では、第一次世界大戦へと突入し、戦争へ向かう息子たちへの母親の心情が描かれています。何処の国でも、いつの時代でも、戦争はいとわしいものです。誰しも思っていることですが。世界の平和は保たれていません。
他国の人々の心理状態を知るきっかけにもなった「赤毛のアン」シリーズでした。

原作:モンゴメリ、訳:村岡花子 「赤毛のアン」

御書印を集めてみませんか

絵本屋たねぽけっとは御書印参加店ですが、2月から休業が続きご迷惑をかけており、申し訳無いです。お店は公共の交通機関からは徒歩10分~15分のところにあり、住宅街のわかりにくい場所なのに、以前は御書印を求めてわざわざ立ち寄ってくださる方もあり、有り難い思いでした。
先日、御書印プロジェクトのアンケートを見ていたら、御書印店で印象に残った書店に『絵本屋たねぽけっと』をあげて下さった方がいらっしゃって、それを見つけた時はびっくりするやら、うれしいやら! たぶん東京の方かな。ありがとうございます。とても励みになりました。
御書印参加店は福岡ではまだ少ないですが、全国にはたくさんありますので、旅行先で御書印を集めてみませんか? スタートは『絵本屋たねぽけっと』からぜひ。御書印帳あります。

『さがしています』

幼児コーナーの絵本ではなく、ちょっと大人のコーナーから選んできた、かりんちゃん(5才)が手に持っていたのはアーサービナード作『さがしています』。「ああ、それはちょっと、むずかしいかなぁ、戦争の話だし」と店主のワタシ。でも、お母さんはゆっくりページをめくって、言葉を選びながら、かりんちゃんと写真絵本をみてありました。図書館などでも、かりんちゃんが選んで持ってきた絵本は、一応一通り、めくって読んであげるのだそうです。

年齢にあった絵本を選ぶことばかり考えて、ああ、その本は・・と頭から否定してはいけませんね。反省させられました。

「表紙にインパクトのある絵本を選んで持って来ることが多いんですよ」とお母さん。この絵本の表紙は、<かぎ>。 広島の原爆資料館からの14点の写真にお話しが添えられているこの本を、かりんちゃんは最後までじっと見ていた。

作:アーサー・ビナード、写真:岡倉禎志

 「フウセンカズラがさいたよ」

昨年、お配りした、フウセンカズラの種が、目を出し、ツルを伸ばして、まあるいかわいい実をつけているころ。実が茶色になったら、ハートマーク入りの種が3つできていると思いますよ。

りくくんはフウセンカズラの絵を描いたお手紙をくれました。茶色に塗ってあるのもあって、よく観察できていますね~。弟君が生まれたことや、歯が抜けたことなど、近況報告も。るかちゃんはかわいい便せんに、えっとこのキャラクターは何だっけ? お手紙を届けに来てくれてありがとう。

昨日はプレオープンで、一年生になった、りのちゃん親子さんがきてくれました。パズルで「うさぎロボ」をつくったり、フウセンカズラの種とりをしたり・・・りのちゃんも前歯がぬけていた。はぁ~みんな大きくなったね!

「大丈夫。」

「レシートいりますか?」「大丈夫です」この大丈夫は「けっこうです、いりません」の意味。若い人はよく使っている。「大丈夫?」小さなけがや病気の時に心配して。「大丈夫、大丈夫」と2回繰り返せば、少し軽い感じになる。

さて、入院中、Drから手術日を告げられたときのこと。自分で決めたことだけど、思わず胸に手を当てたら、すかさず、Drは『だいじょうぶ!』と一言、力強い言葉をかけてくれた。この「大丈夫」は経験と実績に裏付けられたもの。更に、患者の信頼を裏切らない自信も感じられ、ワタシは大きくうなずいて、「はい」と返事をした。

10時間にも及ぶ手術の後は「予想した通りの結果で手術を終えることができました」と待機者に報告があったらしい。数日後「経過は順調です」の言葉に『だいじょうぶ!』の言葉通りになったことを実感した。医療スタッフの皆さんにはほんとに、感謝です。応援してくださった皆さんにも感謝です。せっかく、繋いでもらった命ですから、大事に使わせてもらいます。もうしばらくは療養期間が必要ですが、必ず、えほんやたねぽけっとは続けようと思っています。待っててくださいね。よろしくお願いします。 「もうだいじょうぶ」

 

孫からのお手紙・・・

「たんいんおめでとう。だいじょうぶだった?これからたくさんあそぼうね。るいより」(原文のまま)

作・絵:いとうひろし「だいじょうぶだいじょうぶ」より

テイクアウト

コロナ禍で、すっかり定着したテイクアウト。

意外と便利である。

出来立てをその場でいただくのが一番だとは思うけど、一人前を食べきれなくなってからは、食べ残りを持ち帰るわけにもいかないので、お弁当にしたお持ち帰りがうれしい。

最近ではインド料理ビスヌさんのカレーとチーズナン。ハーブファルムさんのAランチとBランチ。

ハーブティもついて、お店で食べるよりお安い。もちろんお味もばっちり。ワタシにとっては2食分の量なのであたためなおして・・・

最近はパパさんも更に料理の腕をあげたので、美味しいものをいろいろつくってくれるけど、時には外の味もね。

療養中とは思えない贅沢三昧の店主さんでした。

さく:きしだえりこ、え:やまわきゆりこ  「きょうのおべんとうなんだろうな」より

手つなぎデート

さく:あき(3才5か月)

若い時も、そして、今も、お出かけの時、手をつないだりしないけど。必要に迫られて、いつでも、夫の腕がつかめる距離にいてもらう。エスカレーターの下りでは前に、登りでは後ろにさりげなく。自分がヨロッとしたときの為だ。

おや? 正面からしっかり手をつないだ70代くらいのご夫婦。ほほえましいこと。

きっと、奥さんが迷子にならないように? もしかしたら、私みたいに、ちょっと体力に自信がない?いずれにしても、腕組みでなく、手つなぎだ。

手つなぎがお互い一番安心なのでしょう。では、我々も次のおでかけのときには・・・

希望へまっすぐ

先日、病院で入院中に同室だった人に偶然会った。お互いに手をとりあって、再会を喜びあったのは言うまでもない。

入院中に、彼女からたくさんの励ましをもらった。もしかしたら、症状はわたしより、厳しかったかもしれない。なのに、なぜか彼女と話していると、穏やかになるし、元気が出る。

それは、

希望へ真っ直ぐだからかなあ。

希望という言葉を口にされるわけではないのに、本当に彼女から希望を感じるのだ。

 

希望という言葉が入ったタイトルの絵本は意外となくて、

「希望の牧場」のご紹介。2011年、東日本大地震の後の原発事故後、330頭の売れない牛たちにえさをやりつづける牛の世話をする牛飼いさんの話。「だって、牛にえさやらないと。オレ、牛飼いだからさ」

この人も希望へ真っ直ぐさを感じます。

作:森絵都、絵:吉田尚令 「希望の牧場」より