夕日の国

もしかしたら、咲子は、はじめから、夕日の国の子どもだったんじゃないかと。

 

安房直子さんの児童文学作品「夕日の国」の最後の部分です。

「夕日の国」は『なくしてしまった魔法の時間』におさめられています。咲子という名前は、若くして、旅立ってしまった、姪の名前と同じで・・・。ふと、姪も、このお話のように夕日の国の子どもだったかもと思えてきます。

安房直子さんの作品は「きつねの窓」を知っている人もいるかな? きつねが指を紺色に染めてくれるはなし。小学校中・高学年くらいから、出会ってほしいな。

偕成社「なくしてしまった魔法の時間」より

めんどくさいって何?

あ~おばあちゃんのつぶやきを、聞き逃さなかった6歳の孫

もしかして、「めんどくさい」を6年間の人生で使ったことがなかった? だとしたら、この言葉は覚えなくていいからね。

やりたかった工作が途中で分からなくなると、スマホで検索してと孫はいう。

確かに、動画はわかりやすい。一見すると、簡単そうにも見える。お料理のレシピでもいえることだが、ちゃっちゃと簡単にできてしまうように見えても、実はそんなに時短でできるものではないのだ。

両方とも動画はテンポを速めてあるからね。実際には準備もいるし、時間もかかるのだよ。

「めんどくさいって何?」と聞かれて、「ちょっと複雑って意味だよ」実は煩わしいも。

「めんどくさい」をポジティヴに言い換えると? ん~今は付き合ってあげられない。

しかし、そんな時でも、じいじはエライ!! ちゃんとパソコンの画面をにらみながら、最後まで孫に付き合って完成させた。それは「マジックスクリーン」(色が消える仕掛け絵)。それを横目でチラチラ見ていた4歳の弟は、最初はお兄ちゃんと同じものが作りたいのだけど、考えるより行動派で、色画用紙・クレヨン・はさみ・のりを駆使して何やら自分なりに作って、満足して持ち帰っていった。これはこれでよし。

小学館「コんガらガっちあっちこっちすすめ!の本」より

ねえねえ、こっちこっち‼

パパやおじいちゃん、おばあちゃんと一緒に来てくれたHINAちゃん。久しぶり~。

お誕生日だって。「おめでとう。大きくなったねぇ」。背がとても高くなってお姉さんになってた。

絵本を買ってもらって、お店を出るときに、どうしても気になっていたことがあって・・・。

「ねえねえ、こっちこっち‼」

実は、車を降りて、お店に入る前に気づいていたことらしい。

それは、庭のプランターから、フェンス越しにはみ出ている、スナップエンドウの実。孫やら、鳥さんやらがつまみにきていますが、まだたくさんあります。

「収穫していいよ」。というととっても嬉しそう。はさみで丁寧に切り取って、ほんのひと握りでしたが、ビニール袋に入れて持って帰ってもらいました。

お誕生日のごちそうの端っこにスナップエンドウがのったかな?

小学館「そらまめくんのぼくのいちにち」より

まさに「じっちょりん」のおかげです。

春がきましたね。桜もぐんぐん開花が進んでいるようです。

桜の花は見上げたり、遠くから眺めたり。

 

でも、「じっちょりん」が蒔いた種は足元に咲くのです。

花壇やお花畑と呼ばれるようなところではなく・・・

歩道の端っこのほんのちょっと土があるところとか、

壁の小さな隙間、電柱の根本のところなど。

でも、しっかりと根をおろし、小さな花を咲かせています。

それはそれは みんな、「じっちょりん」のおかげなのでした。

文溪堂「じっちょりんのあるくみち」より

そろりそろりとドアを開け・・・

小学2年生の男の子ふたり。そろりそろりとドアを開けて、ご来店。

同じクラスらしい。二人で絵本クイズを解いたり、教科書に載っている「スーホの白い馬」を読んだり・・・

「鳥の羽」の塗り絵(彩色)もお願いすると、気持ちよく、引き受けてくれて、とても丁寧に塗ってくれた。鳥の胴体は? と聞かれたので、「翼の大きさによるから、羽が何枚集まるかで決まるけど、原案をかいてくれたら拡大する」と伝えると、胴体も書いてあげるという。「おお、ありがたい」

でも、なんだか、ひよこみたい?(笑)それで、手島圭三郎の絵本「おおはくちょうのそら」や、和白干潟の渡り鳥の写真を参考に、飛ぶ鳥の絵が完成。おかげで原案ができました。ありがとう。

4月のたねぽけっと3周年を記念して、南側の窓に翼を広げてはばたく予定です。

入店のきっかけは「前から気になっていたから」だって。小学2年男子の言葉?大人みたいやん。

和白干潟を守る会「和白干潟の四季」より

たった いちどきりの 読み語りがココロに残るという事実がある

5年以上前のことなのに、1冊の絵本を読んだことを覚えていてくださった。そして、それを伝え聴いた方が、先日、絵本や「たねぽけっと」を訪ねてこられた。うれしいことです。

5年前に読んだ絵本は 「最初の質問」だったと思う。

その方のために読みたいと思い、読ませてもらったので、ココロいっぱいに受けとめてくださったのだろう。絵本の力です。

これからも、絵本の力をかりながら、人とつながっていけますように。

講談社「最初の質問」より

♪おおひばり 高くまた かろく なにをか歌う~

メンデルスゾーン作曲の合唱曲「最初の春の日」より、高野辰之の訳詞による「おおひばり」

小学生高学年から、中学生が元気いっぱい歌うのがいい。三部合唱とかではなくても、斉唱で、がんがん地声で歌ってもいい。むしろ、そっちの方が好きだ。出だしの「おおひばり」から、躍動感があって・・・まさに、おおひばりなのだ。

おおひばり 高くまた 軽くなにをか歌う

天の恵み 地の栄え

そを称えて歌う そを寿ぎ歌う

 

このメロディを急に思い出したのは 「ひばりに」という絵本を手にとったから。

「ひばりに」 内田麟太郎:詩 うえだまこと:絵

内田麟太郎さんの後書きを紹介します。

大震災にあった子どもをはげます詩。

そんな思い上がった詩は書けませんでした。

でも、私の気持ちはつたえたくて、詩を書けない詩を書きはじめました。

あなたのところへも、小さな風がとどきますように。

アリス館「ひばりに」より

パンパカパーン! お見事!

「バムとケロのもりのこや」絵本クイズ。その場で全問正解をしたのはSAWAちゃんママ。

しかも、プリントを受け取るやいなや、絵本を見ずにスルスルと。

さすがでございます。1,2問は首をひねって、絵本で確かめてくれるかと思っていたのですが。

更に、作者:島田ゆかさんの「かばんうりのガラゴ」との関連性も細かく伝授いただきました。ありがとうございます。

HARUくんママも、バムケロ大好き4才児くんと、お家でがんばってくれたと思います。まさか、ママがどや顔をしたりしてないと思いますけど(笑)

SAWAちゃんママやHARUくんママたちは上級者ですが、どうぞ、バムケロ初心者の方も挑戦してみてくださいね。絵本をじっくり見れば、必ず答えがあります。

 

自由奔放なケロちゃんとおおらかなバムちゃん、そして、愛すべきキャラクターたちとおしゃれな家具。小さなお友だちから、大人まで幅広い年齢の方にお勧めです。どうぞ「バムケロシリーズ」を手にとってみてくださいね。