シリーズ「赤毛のアン」

中学生の頃、学校の図書室で、友達がこの「赤毛のアン」シリーズを借りていたのを覚えている。
ワタシは6冊も7冊も読めないと始めからあきらめていて、「赤毛のアン」だけ読んだ、この年になって、ふと、近くの図書館で借りてシリーズを読んでみることにした。孤児院から引き取られてきたアンは、空想好きで、ちょっと強気な女の子。アンは成長し、結婚して、妻と成り母となります。結婚と同時に専業主婦となるのが当時の常識だったのでしょうが、教師を続けて行く道は無かったのが残念なところです。6人の子どもを育て上げ、最終章である「アンの娘リラ」では、第一次世界大戦へと突入し、戦争へ向かう息子たちへの母親の心情が描かれています。何処の国でも、いつの時代でも、戦争はいとわしいものです。誰しも思っていることですが。世界の平和は保たれていません。
他国の人々の心理状態を知るきっかけにもなった「赤毛のアン」シリーズでした。

原作:モンゴメリ、訳:村岡花子 「赤毛のアン」

御書印を集めてみませんか

絵本屋たねぽけっとは御書印参加店ですが、2月から休業が続きご迷惑をかけており、申し訳無いです。お店は公共の交通機関からは徒歩10分~15分のところにあり、住宅街のわかりにくい場所なのに、以前は御書印を求めてわざわざ立ち寄ってくださる方もあり、有り難い思いでした。
先日、御書印プロジェクトのアンケートを見ていたら、御書印店で印象に残った書店に『絵本屋たねぽけっと』をあげて下さった方がいらっしゃって、それを見つけた時はびっくりするやら、うれしいやら! たぶん東京の方かな。ありがとうございます。とても励みになりました。
御書印参加店は福岡ではまだ少ないですが、全国にはたくさんありますので、旅行先で御書印を集めてみませんか? スタートは『絵本屋たねぽけっと』からぜひ。御書印帳あります。

『さがしています』

幼児コーナーの絵本ではなく、ちょっと大人のコーナーから選んできた、かりんちゃん(5才)が手に持っていたのはアーサービナード作『さがしています』。「ああ、それはちょっと、むずかしいかなぁ、戦争の話だし」と店主のワタシ。でも、お母さんはゆっくりページをめくって、言葉を選びながら、かりんちゃんと写真絵本をみてありました。図書館などでも、かりんちゃんが選んで持ってきた絵本は、一応一通り、めくって読んであげるのだそうです。

年齢にあった絵本を選ぶことばかり考えて、ああ、その本は・・と頭から否定してはいけませんね。反省させられました。

「表紙にインパクトのある絵本を選んで持って来ることが多いんですよ」とお母さん。この絵本の表紙は、<かぎ>。 広島の原爆資料館からの14点の写真にお話しが添えられているこの本を、かりんちゃんは最後までじっと見ていた。

作:アーサー・ビナード、写真:岡倉禎志