桜模様の帯は母のお気に入り。

母の着物をほどいている。

着付けも出来ないし、洋服にリメイクできたらと。

和裁はやったことがない。中学のころ、一つ上の先輩までは、家庭科で浴衣を縫っていた。でも、私たちは、たしかパジャマだったと思う。浴衣くらい、縫えるようになっておきたかったな。

着物って、すべて手縫いなんだと改めて思った。ほどきながら、なんて丁寧な仕上がり。

ロックミシンなんかかけずに、裏地ですべて包み込む。当たり前だろうけど、すごい。

袖の丸みの部分もほどけば、四角い布。昔、母が洗い張りをしていたことを、かすかに覚えている。

母は『たとう紙』の隅に「留め袖」とか、「小紋」「白紬」とか書いてくれていた。

母の着物と私の着物。日本の文化をなおざりにしていいものか・・・

こぐま社「わたしのワンピース」より

人と交わらずに、どうやってこの期間を過ごせばいいのだろう。

小中学生のこどもたちへ

働くお母さん(お父さん)に代わって掃除や洗濯やお料理をがんばっちゃう。どれかひとつでも!

図書館から読みたい本を借りてきて読みふける。

(福岡市総合図書館は休館らしいけど分館は開館している)

塩浜ロードを走る走るひたすら走る。運動は大事!(自宅から一歩も出られないわけじゃないでしょ?)

今流行りのDIYに挑戦してみる。(工具がいるな)

あと、あと・・・何かできることは。

 

子どもたちがゲーム三昧にならないように。スマホばかりをいじって、一日を過ごさないように。

 

小学校6年生や中学校3年生は、卒業式や、高校入試など、緊張や不安の入り交じる3月。

どうか心と身体の健康が保たれますように、願わずにはいられない。

主婦の友社「たくさんのドア」より

ブックスタートも中止

新型コロナウイルスの感染予防のため、地域のイベントが次々に中止、ああ、ただごとではないのだ。

 

4か月検診を、昨日終えられたばかりのぷっくりかわいい赤ちゃんを連れたお客さま。

絵本はもらったけど、やはり、ブックスタートのお話は中止だったなとのこと。

私は、先日のブックスタートを担当したばかりだったので、つい、いろいろとおせっかいなくらいじゃべってしまった。ちょっと反省。

でも、4か月の赤ちゃんにはまさに、絵本にであってほしいお年頃なのです。語りかけに笑顔がこぼれて、ほらね!よく見たり、聞いたりできるのですよ!

偕成社「じゃあじゃあびりびり」より

みんな、飛び上がりたいのだ。

表紙だけでは内容をイメージしにくい絵本に、「ぴょーん」がある。

かえるの表紙は決してかわいいとはいえないが、かえるが、こねこが、うさぎが、と次々に「ぴょ~ん」とジャンプする、そして~自分も。子どもたちはみんな飛び上がりたくて、うずうずしている。お膝のうえで小さくぴょん。そして、たかいたかいのジャンプも。みんな、春が待ちきれない。

ポプラ社「ぴょーん」より

初雪が降った日の、朝の教室で。

教室から廊下の窓まで開け放され、空気の入れ替えバッチリの5-2の教室。読み聞かせで読んだ絵本は「たいようにのぼったコンドル」。

秋野亥左牟氏の絵がアンデスの岩山に連れて行ってくれる。コンドルが太陽まで上りつめるページはまぶしいほど鮮やかだ。私自身の感性や視野の中だけでは出会わない絵本だ。

チラチラと子供たちの様子をみると、男の子も女の子も真剣に聞いてくれていた。時間が気になり、早口で読んでしまい申し訳なかったけど、伝わるものがあったかな?

「大人のおはなし会」で紹介してもらった「神々の母に捧げる詩」などの秋野亥左牟氏の絵は、緻密さと大胆さ、独特の色使いがあり、これが絵本?これも絵本?と思わせる。

絵本の世界が総合芸術といわれる所以なのだそうだ。

福音館書店「たいようにのぼったコンドル」より

福音館書店「神々の母に捧げる詩」より

「おめんです」は人気です。

表紙だけみると、あまりそそられない。子どもたちが、もし、お面を買ってもらうとしたら、アニメのキャラクター、もしくは戦隊もののお面を選ぶだろう。だけど、絵本「おめんです」のレトロな狐のお面も違和感なく受け入れるのは、子どもたちに何の先入観もないからだ。

○○のお面をかぶってるのだあれ?

仕掛け絵本も繰り返し楽しめるのは、答えを知っている得意さから!

お客さまから「喜んでくれましたぁ」の報告がうれしい一冊です。

偕成社「おめんです」より

土曜の朝のお楽しみ、★4つ。

土曜日の朝刊(別刷り)でのお楽しみはbeパズルで数独を解くこと。

今日は★4つが、スラスラとはいかないけど、まあまあのテンポで解けた。ああ、スッキリ!

★5つの時は難易度が高くて初めから、あきらめて解かない。朝ご飯の支度にずれ込むとまずいから。

「悩みのるつぼ」では社会学者、上野千鶴子さんの回答が好きだ。

「フロントランナー」も目を通す。「英語でおもてなし」も。

新聞をゆっくり読める日常は有り難い。

 

お別れの曲は『早春賦』で。

写真の母はふっくらとかわいらしい。

補聴器をはずしていたけれど、大好きだった『早春賦』は、きっと届いたはず。

それから一週間。みんなで歌ったこの曲が、時折、私の心の中でリフレインされる。

今頃母は、先に逝ったみんなと懐かしい話でもしているだろうか。

 

昨日は「大人のおはなし会」だった。

人が集まって、絵本の話題から、いろいろ語り合い、笑い合えるのはなんて有り難いことだろうと改めて思った。こころが和むのだ。

読んだ本は「つららがぽーっとん」「子どもたちの遺言」「島ひきおに」

佼成出版社「子どもたちの遺言」より