初雪が降った日の、朝の教室で。

教室から廊下の窓まで開け放され、空気の入れ替えバッチリの5-2の教室。読み聞かせで読んだ絵本は「たいようにのぼったコンドル」。

秋野亥左牟氏の絵がアンデスの岩山に連れて行ってくれる。コンドルが太陽まで上りつめるページはまぶしいほど鮮やかだ。私自身の感性や視野の中だけでは出会わない絵本だ。

チラチラと子供たちの様子をみると、男の子も女の子も真剣に聞いてくれていた。時間が気になり、早口で読んでしまい申し訳なかったけど、伝わるものがあったかな?

「大人のおはなし会」で紹介してもらった「神々の母に捧げる詩」などの秋野亥左牟氏の絵は、緻密さと大胆さ、独特の色使いがあり、これが絵本?これも絵本?と思わせる。

絵本の世界が総合芸術といわれる所以なのだそうだ。

福音館書店「たいようにのぼったコンドル」より

福音館書店「神々の母に捧げる詩」より