夕日の国

もしかしたら、咲子は、はじめから、夕日の国の子どもだったんじゃないかと。

 

安房直子さんの児童文学作品「夕日の国」の最後の部分です。

「夕日の国」は『なくしてしまった魔法の時間』におさめられています。咲子という名前は、若くして、旅立ってしまった、姪の名前と同じで・・・。ふと、姪も、このお話のように夕日の国の子どもだったかもと思えてきます。

安房直子さんの作品は「きつねの窓」を知っている人もいるかな? きつねが指を紺色に染めてくれるはなし。小学校中・高学年くらいから、出会ってほしいな。

偕成社「なくしてしまった魔法の時間」より