シリーズ「赤毛のアン」

中学生の頃、学校の図書室で、友達がこの「赤毛のアン」シリーズを借りていたのを覚えている。
ワタシは6冊も7冊も読めないと始めからあきらめていて、「赤毛のアン」だけ読んだ、この年になって、ふと、近くの図書館で借りてシリーズを読んでみることにした。孤児院から引き取られてきたアンは、空想好きで、ちょっと強気な女の子。アンは成長し、結婚して、妻と成り母となります。結婚と同時に専業主婦となるのが当時の常識だったのでしょうが、教師を続けて行く道は無かったのが残念なところです。6人の子どもを育て上げ、最終章である「アンの娘リラ」では、第一次世界大戦へと突入し、戦争へ向かう息子たちへの母親の心情が描かれています。何処の国でも、いつの時代でも、戦争はいとわしいものです。誰しも思っていることですが。世界の平和は保たれていません。
他国の人々の心理状態を知るきっかけにもなった「赤毛のアン」シリーズでした。

原作:モンゴメリ、訳:村岡花子 「赤毛のアン」