一瞬の「いま」を

♪まつゆき草をおとり 12のつきの贈りもの 凍った「とき」の流れは すぐに溶けて走り出す

一瞬の「いま」を千秒にも生きて このうれしさを 胸にきざもう

特別支援学校の卒業証書授与のとき、林光さんのこの曲を最初に必ず弾いた。前奏のメロディがとてもきれいなのだ。

そして。

その子の笑顔を思い浮かべながら、選曲をした。学習発表会のときの曲や今月の歌や、もちろん音楽の時間に歌った曲も。オルゴールのように・・・

あかりちゃんは「らっぱ水仙」の歌が大好きだった。弾き始めると細い体を揺らしながら、ピアノの傍までやってきて、にっこり。会場も暖かくそれを見守り、担任はさりげなく、校長先生のところまで誘導して、証書を受け取ることができた。あかりちゃんは元気でいるだろうか。卒業式のなつかしい思い出の一つだ。

フレーベル館「12つきのおくりもの」より

3月の「たねっぽおはなし会」、「大人のおはなし会」中止のおしらせ

中止のお知らせをすることを、とてもとても迷いましたが、

こどもたちとの手遊びや絵本読みは、膝を寄せ合ってするものですから、少人数とはいえ、やはり感染防止のため、断念せざるを得ません。

どこもかしこも中止や休業で、親も子もストレスがたまりますよね。

お店は通常営業していますので、ランダムにお店に立ち寄っていただけたらと思います。

 

大人のおはなし会(3/9)も、今回はたくさん事前申し込みをしてくださったのですが、中止とさせていただきます。今回は『語り』もしていただく予定でした。とても残念です。

皆さん、くれぐれも手洗い・睡眠・栄養・・・などの感染予防に努めてくださいね。

4月はぜひ、おはなし会が開催できますように。

 

おばあちゃんの ひらめきあれこれ。

あやとりの本とひも2本。折り紙の本。米粉ねんど。

孫ちゃんたちが、おうちで遊べるものをあれやこれや、送ったそうな。

そして、お砂場遊びができるように、除菌砂も!!

すごいなあ。おばあちゃん(お客様)の愛と実行力。

参考にします。

 

スーパーにもドラッグストアにもトイレットペーパーがありません。

困ったことです。

ポルラ社「おとこのこのトイレ」、「おんなのこのトイレ」より

「希望の図書館」・・本の題名です。

図書館の新刊コーナーで、酒井駒子さんの装画とタイトルが目を引き、手に取った。

母と死別し、アメリカ南部から北部シカゴに移り住んだ、父と少年の話だ。

シカゴ公共図書館分館は、黒人にも開かれていた。

少年が初めて、図書館に足を踏み入れる時の様子がとてもいい。シカゴ・ブラック・ルネサンスと呼ばれる黒人文化も興味深い。

児童文学で、小学校高学年ぐらいからお勧め!

ポプラ社「希望の図書館」より

桜模様の帯は母のお気に入り。

母の着物をほどいている。

着付けも出来ないし、洋服にリメイクできたらと。

和裁はやったことがない。中学のころ、一つ上の先輩までは、家庭科で浴衣を縫っていた。でも、私たちは、たしかパジャマだったと思う。浴衣くらい、縫えるようになっておきたかったな。

着物って、すべて手縫いなんだと改めて思った。ほどきながら、なんて丁寧な仕上がり。

ロックミシンなんかかけずに、裏地ですべて包み込む。当たり前だろうけど、すごい。

袖の丸みの部分もほどけば、四角い布。昔、母が洗い張りをしていたことを、かすかに覚えている。

母は『たとう紙』の隅に「留め袖」とか、「小紋」「白紬」とか書いてくれていた。

母の着物と私の着物。日本の文化をなおざりにしていいものか・・・

こぐま社「わたしのワンピース」より

人と交わらずに、どうやってこの期間を過ごせばいいのだろう。

小中学生のこどもたちへ

働くお母さん(お父さん)に代わって掃除や洗濯やお料理をがんばっちゃう。どれかひとつでも!

図書館から読みたい本を借りてきて読みふける。

(福岡市総合図書館は休館らしいけど分館は開館している)

塩浜ロードを走る走るひたすら走る。運動は大事!(自宅から一歩も出られないわけじゃないでしょ?)

今流行りのDIYに挑戦してみる。(工具がいるな)

あと、あと・・・何かできることは。

 

子どもたちがゲーム三昧にならないように。スマホばかりをいじって、一日を過ごさないように。

 

小学校6年生や中学校3年生は、卒業式や、高校入試など、緊張や不安の入り交じる3月。

どうか心と身体の健康が保たれますように、願わずにはいられない。

主婦の友社「たくさんのドア」より

ブックスタートも中止

新型コロナウイルスの感染予防のため、地域のイベントが次々に中止、ああ、ただごとではないのだ。

 

4か月検診を、昨日終えられたばかりのぷっくりかわいい赤ちゃんを連れたお客さま。

絵本はもらったけど、やはり、ブックスタートのお話は中止だったなとのこと。

私は、先日のブックスタートを担当したばかりだったので、つい、いろいろとおせっかいなくらいじゃべってしまった。ちょっと反省。

でも、4か月の赤ちゃんにはまさに、絵本にであってほしいお年頃なのです。語りかけに笑顔がこぼれて、ほらね!よく見たり、聞いたりできるのですよ!

偕成社「じゃあじゃあびりびり」より

みんな、飛び上がりたいのだ。

表紙だけでは内容をイメージしにくい絵本に、「ぴょーん」がある。

かえるの表紙は決してかわいいとはいえないが、かえるが、こねこが、うさぎが、と次々に「ぴょ~ん」とジャンプする、そして~自分も。子どもたちはみんな飛び上がりたくて、うずうずしている。お膝のうえで小さくぴょん。そして、たかいたかいのジャンプも。みんな、春が待ちきれない。

ポプラ社「ぴょーん」より

初雪が降った日の、朝の教室で。

教室から廊下の窓まで開け放され、空気の入れ替えバッチリの5-2の教室。読み聞かせで読んだ絵本は「たいようにのぼったコンドル」。

秋野亥左牟氏の絵がアンデスの岩山に連れて行ってくれる。コンドルが太陽まで上りつめるページはまぶしいほど鮮やかだ。私自身の感性や視野の中だけでは出会わない絵本だ。

チラチラと子供たちの様子をみると、男の子も女の子も真剣に聞いてくれていた。時間が気になり、早口で読んでしまい申し訳なかったけど、伝わるものがあったかな?

「大人のおはなし会」で紹介してもらった「神々の母に捧げる詩」などの秋野亥左牟氏の絵は、緻密さと大胆さ、独特の色使いがあり、これが絵本?これも絵本?と思わせる。

絵本の世界が総合芸術といわれる所以なのだそうだ。

福音館書店「たいようにのぼったコンドル」より

福音館書店「神々の母に捧げる詩」より

「おめんです」は人気です。

表紙だけみると、あまりそそられない。子どもたちが、もし、お面を買ってもらうとしたら、アニメのキャラクター、もしくは戦隊もののお面を選ぶだろう。だけど、絵本「おめんです」のレトロな狐のお面も違和感なく受け入れるのは、子どもたちに何の先入観もないからだ。

○○のお面をかぶってるのだあれ?

仕掛け絵本も繰り返し楽しめるのは、答えを知っている得意さから!

お客さまから「喜んでくれましたぁ」の報告がうれしい一冊です。

偕成社「おめんです」より