「歩いてきたよぉ」

「歩いてきたよぉ」

ドアをあけるなり、Kちゃんは得意顔。

「ああ、えらかったねー」

バスを乗り換え、三苫口のバス亭から、2歳4ヶ月のKちゃんの足で何分かかるだろう。

やっと到着した絵本屋さんの玄関口で、そりゃあ報告したくなるだろう。

 

真っ先に手に取るのは「よこながきしゃぽっぽ」。どこにあるかちゃんと知っています。

最後にひょいと「これも」

夕方、お店に来てくれた親子連れ、あら、お久しぶり。今日は妹さんもいっしょ。お兄ちゃんが自分で絵本を読み、HANAEちゃんが雲のテーブルで遊んでいる間、絵本好きのママがこどもたちのために丁寧に絵本を選んでいる。「これ、まだちょっと早いですかね?」ママ自身が読んできた絵本を、我が子にも出会ってもらいたい想いがとっても伝わってきます。

絵本の楽しさを存分にこどもたちと共有してくださいね。今日の絵本タイムは新しい絵本だね。ママが選んだ絵本は『ジオジオのかんむり』『王さまと9人のきょうだい』

そして、最後にひょいと「これも」と言って、『魔女の宅急便』。「私が読みたくなって」とのこと。パパはトンボさんかな?

トンボさんの台詞、キキに向かって「才能を生かした仕事だろ、素敵だよ」 あぁ~名台詞だなあ!!

福音館書店「魔女の宅急便」より

お相撲さんが歩いてる

じゃなくて、自転車に乗っていた。2人並んで。浴衣一枚に草履。

九州場所が近いんだな。お相撲さんはおしりも大きいから、自転車の細いタイヤは大丈夫かなあと思ってしまう。

お相撲さんは宿舎の近くで写真をお願いすると、快くこどもたちと記念撮影に応じてくれる。でも、手には調剤薬局の紙袋。風邪らしい。お相撲さんだって、風邪を引くこともあるよね。お大事に。

講談社「はっきよい畑場所」より

POP(ポップ)も一緒にお持ち帰りください。

総合図書館で、え?このカードも一緒に?と思った。POPはおすすめの本のあらすじなどが書いてあるもの。

残念ながら、ポップにそそられたわけではないけれど、本の表紙を見て、手に取った「風をつむぐ少年」。ヤングアダルトのコーナーの本でリフレッシュするのが好きだ。

大人と子供の中間の人におすすめなのだろうけど、たっぷり年齢を重ねた人が読んでもなかなかいい本でした。同じ作家ポール・フライシュマンの「種をまく人」もじわっといいです。

はらだみずきさんの「帰宅部ボーイズ」もおもしろかったです。最後に息子にクリスマスのプレゼントにするのが絵本「三びきのやぎのがらがらどん」。おやっ!!こんなところで登場。

絵本にポップはいらないと思っています。表紙が多くを語っているし、パラパラめくってもらえれば、相性もわかるような気がするし。

福音館書店「三びきのやぎのがらがらどん」より

今日は三線を奏でよう。

首里城が燃えている。信じられない映像だった。

沖縄県民のみなさんのショックはいかばかりか。

息子家族のお手伝いのため、3ヶ月ほど、沖縄の『おばあ』になったことがあって、沖縄には特別に心を寄せているワタシとしても、どうしてこんなことにとショックだ。

首里城に行ったとき、「あだんの実」で作った筆をお土産屋さんで買った。

 

今日は沖縄の民謡をウチナーグチで歌おう。へたな三線を奏でながら。

沖縄の言葉はほとんどわからないけれど、繰り返し口ずさむと、想いを少し感じることができる。

琉球王国の文化に敬意を表して。

射水市大島絵本館「あだんのぼうけん」より

高齢だから、と言わないで。

「もう、高齢だから」と、『ひとくくり』にしてはいけない。生きる力のある人は生き抜くべきだと思う。

「もう、高齢ですからね。」と言わないお医者さんにほっとする。夜の病院で、凛々しい女医さんから治療の説明を受け、男性の看護師さんも家族に明るく声かけをしてくれた。有り難いと思った。

大正12年生まれのおじいちゃんは、孫を抱いて子守歌に『鉄道唱歌』(♪汽笛一声新橋をはや我汽車は離れたり~)を歌ってくれていた。「今日は〇番まで歌ったら、眠ったよ」なんて言っていた。そう、35年も前のこと。

ちなみに今、調べたら、『鉄道唱歌』は399番まであるらしい!! おぉ-。

果たして、おじいちゃんは何番まで知っていたんだろう?

視覚デザイン研究所「あいうえおでんしゃじてん」より

中央分離帯とイチゴ

中央分離帯。味気ない言葉だ。ウチの近くの道路の拡張工事が始まって、もうどれくらい経つだろう。

いろいろ事情もあってなかなかスパッとは進まない。

でも確実に二車線になりつつあり、最終的には中央分離帯もできるとか。それによって細い道から直進できない交差点もできるらしい。

車が多いから、道を広げるのだろうけど、道が広くなると、車も更に多くなるわけで・・・

コンビニもスーパーもなんでも揃っていて、便利だけれど、イチゴのビニールハウスはめっきり減って

住んでいながら、郷愁を感じるのは秋だからかな。

長男をベビーカーに乗せて散歩していると、ビニールハウスから積み立てのイチゴをつまんで、「はい、どうぞ」と分けてくれた、懐かしいのどかな日を思い出す。もう35年も前のこと。

大日本図書「いちご」より