スプーン1杯の

昨日は店休日だったので、ランチに行きました。ハーブのレストランはそんなに混んでなくて、マスター(コックさん)がメインディッシュを運んでくれたり、料理の説明をちょこっとしてくれたり。

デザートもオシャレで、満足して帰ろうと車の方に向かうと「ちょっと待って」と呼び止められるではありませんか。「??」忘れ物かなと思っていると、スプーン1杯の蜂蜜を「どうぞ!!」って。

お店の玄関あたりに、『ミツバチに気を付けて』の張り紙があり、ほど近いところに巣箱が重ねられています。ミツバチの巣から直接、トロトロの蜂蜜をスプーンですくって、口に入れるとは、なんて贅沢な!

テレビではよく見るけど、ミツバチさんたちが苦労して集めた蜂蜜を横取りするみたいでほんとに、申し訳なかった。おいしかったぁ。くまのプーさんになった感じ。

 

あんよ

赤ちゃんが生まれて、1年ほどして、あんよができるようになる!!

この奇跡はみんな感動するのに、通り過ぎてしまうと、あたりまえになります。

でも、時々、思い出した方がいいと思います。その一歩がどれくらい、大きな喜びであったかを。

本人は忘れちゃうから、まわりの大人はしっかり覚えておきましょうね。

福音館書店「くつくつあるけ」より

300年前のひと

先日、久々にバロック音楽の演奏会にいってきた。

300年前のひとがつくった音楽をいろんな国の人が友だちになって奏でるなんて、すてきだ。

いわゆる西洋音楽は5線譜が読めれば、どこの国の人とでも一緒に楽しむことができる。(ある程度はね)それはすごいことだよね。

世界にはいろんな民族がいて、いろんな音階があって、記譜されない曲もあるだろう。それぞれの生活から生まれた音楽もとても価値がある。それをみんなが、愛おしく思えれば、戦争なんて・・・

アンサンブルのメンバーが日本、韓国、ドイツと国境を越えて構成されていることは、ほんとうにすてきだ。グループのネーミングも平和を意味する「パーチェ」。 日本と韓国の旋律を編曲されたものもあり、親しみを覚えた。もちろん、テレマンのプログラムも良かった。

 

ロマン・ロランの『ジャン・クリストフ』の中で、作曲家になりたい少年に「なにを歌う必要があるんだ?おまえがどんなものをつくろうと、あれらの方がもっと良く歌っているじゃないか」とさすらい人の伯父さんが諭すシーンがあります。あれらというのは自然界の美しいいろいろなものたち。

純粋なものにふれると、この一節を思い出します。芸術家は自然界の美しいものを越えるのかもしれません。

クラシックつながりで、宮沢賢治のこの本を手に取ってみました。

講談社「セロ弾きのゴーシュ」より

足場

今日は、お隣さんの工事が終わり、足場を取り外す音がカンカンと響いています。

ウチの店舗増築と母屋の外壁塗装工事の時、この足場を外す作業につい見とれてっしまったことを思い出しました。何がすごいかというと、2階からパイプを投げ下ろす人、下で受け取る人のあうんの呼吸がすばらしいのです。長いパイプ、短いパイプを右・左トントンと縦に投げ下ろすと、トラックの荷台に乗った受ける人は左、右とキャッチした後、手際よく並べて、とても効率が良いのです。

「ほぉ~」一人で見るのはもったいないと思ったくらいでした。プロだなあ。ちょっと気を抜くとけがをしたり、建物にキズがついたりするだろう。すごいなぁ。

いろいろな工事関係の人のおかげで今のえほんや「たねぽけっと」があります。工事をしてくれた方がたも是非お店に遊びにきてくださいませ。

ポプラ社「ルラルさんのだいくしごと」より

スタッフさん

「ころりんこども食堂」の読み聞かせは3回目になりますが、紙芝居を持っていったのは初めてで、紙芝居の舞台(木製のもの)は大人の人にも懐かしかったようです。

紙芝居の「ねこのえきちょうさん」では、どうも紙芝居の裏側に回りたがる男の子がいたので『にゃあ』と鳴く猫の役をしてもらいました。猫は主役なので、何度も鳴きます。主役を讃えていると、次の「かっぱずもう」では更に別の二人の男の子(2,3年生)が、読み手となってくれました。就学前の小さい子どもたちが聞き手となり、おばちゃん無しで紙芝居ができました。子どもたちはスタッフさんになりたいのです。お手伝いがしたいのですね。

 

君の行く道は

♪はてしなくとおい~

なんて、古い歌をふと口ずさみたくなるような・・・

インド・ネパール1ヶ月の旅から帰福した甥っ子。

しっかり日焼けして細身の身体にちょっとワイルド感を漂わせていた。彼にとって、2度目のインドの旅。きっとたくさんの、たくさんの想いを持ち帰ったことだろう。

それはすぐ作品になるものと、ゆっくり消化してから、形になるものがあることと思う。

 

今しかできないこと、今だからできること。

行動したいこと。行動しなければならないこと。

若者にはいっぱいあるにちがいない。

 

おばちゃんもおばちゃんらしく、がんばっていこうかね。若いモンに負けんごと!

ひさかたチャイルド「おなじ そらの したで」より

アウトドアワゴン

なんちゃってアウトドア派も含めて、夏はやはり、いろいろと遊びグッズを揃えたくなりますよね。

息子家族がもっていたアウトドアワゴンは優れものと思っていたら、ブルーナの絵本にありました。

「うさこちゃんとうみ」の6ページと最後のページ。なんか見たことあるなあと思ったら、箱車です。ベビーカーではないですよね。

ちなみにこの絵本ではテントと貝殻の模様がとてもきれいです。

 

 

 

「どんなかんじかなあ」

作:中山千夏     絵;和田誠

自由国民社

目が見えない友だちのこと、耳がきこえない友だちのこと、お父さんやお母さんがいない友だちのこと、ボクはいろいろ考えたんだ。「どんなかんじかなあ」って。

最後に「え?そういうこと?」という展開。

本人が普通に自然に生きることができるように、それをサポートする環境がものすごく大事だと思う。

夏の想い出

綿津見神社から浜の方に向かって、右側に降りる道は坂道になっていて、ちょっと勾配が大きいですが、介護する人がいれば車いすでも、じわじわと浜まで降りられます。

去年の夏休みのこと・・・

 

早朝の涼しい時間に、若いお父さんと車いす(姿勢保持イス)のお嬢さん(小学校低学年ぐらいかな)とおばあちゃんらしい人がこの坂道を降りていきました。浜のそばまで来ると、お父さんはお嬢さんを車いすから抱きかかえて、波打ち際のところで、足もとを海の水のひたしてあげていました。

小さなプライベートビーチです。

『きゃっきゃっ』と戯れる声がそれは楽しそうで、親子の会話は聞き取れませんでしたが、お話ができる年齢なのだと感じました。

朝の太陽の光はまだ弱く、海水浴と呼ぶにはあまりにも短い時間でしたが、海を楽しませてあげたい親心なのでしょう。おばあちゃんは女の子の足もとをぬぐってやり、装具をつけたりと、かいがいしくお世話をしていました。私は遠巻きにこの風景を見ていたのですが、女の子の真っ白いすねのあたりが心に留まっています。

今年も海に来られるといいね。

自由国民社「どんなかんじかなあ」より