綿津見神社から浜の方に向かって、右側に降りる道は坂道になっていて、ちょっと勾配が大きいですが、介護する人がいれば車いすでも、じわじわと浜まで降りられます。
去年の夏休みのこと・・・
早朝の涼しい時間に、若いお父さんと車いす(姿勢保持イス)のお嬢さん(小学校低学年ぐらいかな)とおばあちゃんらしい人がこの坂道を降りていきました。浜のそばまで来ると、お父さんはお嬢さんを車いすから抱きかかえて、波打ち際のところで、足もとを海の水のひたしてあげていました。
小さなプライベートビーチです。
『きゃっきゃっ』と戯れる声がそれは楽しそうで、親子の会話は聞き取れませんでしたが、お話ができる年齢なのだと感じました。
朝の太陽の光はまだ弱く、海水浴と呼ぶにはあまりにも短い時間でしたが、海を楽しませてあげたい親心なのでしょう。おばあちゃんは女の子の足もとをぬぐってやり、装具をつけたりと、かいがいしくお世話をしていました。私は遠巻きにこの風景を見ていたのですが、女の子の真っ白いすねのあたりが心に留まっています。
今年も海に来られるといいね。
自由国民社「どんなかんじかなあ」より