「おまけ」と言われると、すごくうれしい。

近所の無人販売所で売られているミニトマト。百円玉をチャリンと投入するのが楽しい。朝の登校時間に並んでいることもあれば、そうでないこともある。「今日は幼稚園バスが通り過ぎたから、ちょうどいい時間かもしれない」と期待する孫。おおやっぱり!今から、ミニトマトを並べますというタイミングだった。

「いつも買ってもらうから『おまけ』!」といってもう一袋、孫に手渡してくれた農家さん。ありがたい。うれしそうに満面の笑みで受け取ると、トマトの袋を私に手渡し、「いってきまーす」と元気に学校へ向かっていった。7月、黄色いランドセルは、もう振り返らなくなった。後ろ姿も、少しずつたくましくなってきた。

ひかりのくに「ありがとまと」より