ワタシの指定席

絵本を抱えて、後ろ向きになって3歩下がって、ストン。

そこは私の指定席。パパのあぐらの真ん中だったり、ママとソファーのお隣だったり。

おばあちゃんのお膝の上だったり。自分の場所で絵本を読んでもらうことの安心感。そして、何より読んであげられることの幸せ。お膝の上の指定席は、そんなに何年も続かないのです。幼い時の数年間です。やわらかいぷくぷくお尻を膝に感じながら、絵本を読んであげましょう。もちろん、お布団の中でも。

作:香山美子、絵:柿本幸造 「どうぞのいす」より