「ダンネバード」

ネパール語で「ありがとう」の意味。

 

「はじめましてのダンネバード」の紹介。

4年生のクラスに、ネパール人の女の子エリサが転校してくる。担任の先生は翻訳ソフトが入ったタブレットの端末機をもってきた。先生専用とのこと。便利のようだったけど。タブレットが無いところでは、言いたいことも言えない、エリサが何を考えているかもわからないと思ってしまうクラスメイトたち。家庭の事情もあり、学校に来なくなったエリサだった。

しかし、蒼太は職場体験をきっかけにコミュニケーションはタブレットが無くても、身振りや目線で心が通じあうことを実感する。タブレットを有効に使いながらも、それに頼りすぎること無く、相手の気持ちによりそったコミュニケーションは努力次第で成り立つのだ。あがり症の蒼太がやっとの思いで言えた「ダンネ・バード」が通じたときの晴れ晴れとした気持に、私もほっとしました。

ああ、カレーが食べたくなってきた。ネパールとインドでは味が違うのかな?

作:工藤 純子  絵:マコ カワイ 「はじめましてのダンネバード」より