すみずみまで、行き届いて。

門司のお寺さんで法要があった。

お寺さんというものは、ほんとうに、隅々まで掃除が行き届いて、気持ちがよい。玄関も階段も廊下も、もちろん本堂もそしてトイレも。

お掃除専門の人がいるのかな。

浄土宗のお経を聞いていると、打楽器?のポクポク木魚やゴーンという鐘のような磬子(けいす)を打つタイミングが絶妙でおもしろい。お坊さんの声もすばらしい。発声練習なんかもするのかな。

そういえば、8年ほど前に訪れたとき、3歳くらいの男の子がちょろちょろ出てきて、ぽこんと木魚をたたいて走っていった。あの子はもう小学何年生かな、後を継ぐのかな。なんてことを思いながら、30分ほどの法要はいい時間だった。

サンマーク出版「いのちのまつり「ヌチヌグスージ」」より