「かっぱ! かっぱ、あつめる。」

かっぱ? カッパ?

「うん、かっぱ。」

ここはブランコと滑り台のある朝の公園。何度、聞いても、3歳児は「かっぱをあつめる」 らしい。

そして、ビニール袋を要求。彼は早速、かっぱを集め始めた。

「あ~~葉っぱね?」「そ、かっぱ」

雨上がりの「かっぱと松ぼっくり」をいっぱい集めた後、帰るよ~というと「だっこ!」と手を広げる。いやいやその手にはのりません。じいちゃんはご当地ヒーローの話で盛り上げ、彼は気合いのポーズをとりながら、自宅まで歩ききった。

そして、その日の夕方、かっぱは修正されて、難なく、葉っぱと言えるようになった。

二度と、もう「かっぱ」と言わないんだろうな。あっという間の成長がちょっと・・・微妙に淋しい。