1冊目
「吃音-伝えられないもどかしさ」
著者:近藤雄生 新潮社 2019年発行
私は小説のように読み上げた。しかし,これは小説ではなく,丁寧な取材に基づくノンフィクション,つまり現実だ。学校で,職場で,日常生活でも,周りの人が気づきにくい生きづらさを抱えている人たち。
懸命で果てしない努力の日々そして,これから・・・
テンポのよい会話を好む今の時代。ゆっくりタイプの自分さえ待てないときがある。
2冊目
「ろうと手話―やさしい日本語がひらく未来」
著者:吉開 章 筑摩書房 2021発行
ろう教育おいて長く手話が禁止されていたことは衝撃でした。口話法を理解できる人がすべてではないだろうとは思っていましたが。あまりにも自分が無知で,恥ずかしい思いです。
手話で思い出すのは 娘が野球部のマネージャーをやっていた時,高校野球選手権福岡大会で聴覚特別支援学校の生徒が応援メッセージを手話(言葉も)で発表したこと。手話は『みんな野球の好きな仲間』という部分くらいしかわからなかったけど。強く心に響いたことを覚えている。彼も野球部だったと思われた。人数の少ない学校でのチームプレーのスポーツは継続が難しいだろうなあ。