「ひき石と24丁のとうふ」(大西暢夫)の紹介。
お客さんから、教えてもらった、写真絵本。出会えてよかった絵本だ。
「ぽつんと一軒家」。という番組をテレビでよく見るけど、たぶんここは取材されてないし、取材してほしくない場所だ。
この写真絵本でしか伝わらないものがある。
山奥で90歳のおばあさんがひとりで営むお豆腐やさん。ひき石(ひき臼)で大豆をひき、24丁の豆腐をつくる。若いときから目もよく見えてないらしいけれど、毎日毎日、休むこと無く。薪の音に耳を澄ませ、全ては長年の経験で豆腐をつくり続け、凍てつく夜は凍み豆腐をつくる。藁で編んで繋いだ凍み豆腐もまた、愛おしい。
子どもたちにも、出会わせたい絵本だ。年齢は関係なく。低学年でも高学年でも。
大西暢夫「ひき石と24丁のとうふ」より