「生きる」谷川俊太郎

生きるということ

いま生きているということ

それはのどがかわくということ

木もれ陽がまぶしいということ

 

(中略)

 

人は愛するということ

あなたの手のぬくみ

いのちということ

 

教師になったばかりのころ、僻地の小中学校の生徒20人でこの詩を群読した。

子どもたちの声が高らかで、聴いていて清々しかった。

ただ、ただ この詩が好きで・・・・。

あの頃の子どもたちは 島の中堅の年代になった。漁師として、婦人部として。

 

音楽教室での伸びやかな歌声も、運動場での仲良しソフトボールも。谷川俊太郎さんの詩とともに思い出がよみがえる。

懐かく輝かしい季節だった。皆さん、元気に過ごしていますか?

作:谷川 俊太郎  絵:和田 誠 「ともだち」より