「わすれられない おくりもの」

長いトンネルの むこう行くよ さようなら アナグマより

ベッドの中で、モグラはアナグマのことばかり考えていました、なみだは あとからあとからほおをつたい、毛布をぐっしょりぬらしました。

雪は地上を、すっかりおおいました。けれども心の中の悲しみをおおいかくしてはくれません。

アナグマは、いつでもそばにいてくれたのに。

春がきて、みんなは互いに行き来しては、アナグマの思い出を語りあいました。

アナグマはひとりひとりに 別かれたあとでも、たからものとなるような、知恵や工夫をのこしてくれたのです。

みんなはそれで、互いに助けあうこともできました。

モグラはアナグマが残してしてくれた おくりものにおれいがいいたくなりました。

「ありがとう、アナグマさん」

モグラはなんだか そばでアナグマが 聞いてくれているような気がしました。

 

兄がのこしてくれたものは 夢や勇気や希望 そして優しさ。

(家族の協力のたまものかな?  ちょっと、わがままだと思う部分はありましたけどね・・・・)

さく・え:スーザン・バーレイ やく:小川 仁央 「わすれられない おくりもの」より

いつかの旅人の君から・・・

活躍はインスタでチェックしていたけれど、新聞で紹介されるまでになってあるなんて、すごいです。

強い信念をもって、行動し、丁寧に人と接していれば、道は開けてくるのですね。

不登校の子供たちの居場所づくりをしたいと熱く語ってくれたのは、旅の途中の昨年の3月のこと。

地元、名古屋にいい物件が見つかり、今年3月下旬に念願の私設図書館をオープン。本を通じて人とのつながりを着々と広めてこられた。

 

先日雨の降る中、訪ねてこられたのは、そんな彼のお父さんとお母さん。お婆様に会いに来られた後、わざわざ、ウチの絵本やにも寄ってくださって、「もん」のパッケージのオリジナルコーヒーをお土産にいただいた。

彼の周りにさざ波のように笑顔が広がっていくのは、ご両親の笑顔の応援があってこそなのだと思いました。これからも、ツッチーならではの、暖かい居場所づくりを継続してくださいね。

 

雨の日、傘をさしてきてくれるお客様は特別にうれしい。

中日新聞記事より