遠いところからようこそ!

夏休みならではのお客さまは神奈川から。

ご主人のご実家へ車で移動中とのこと。お友達のところへ寄る際に更に途中下車して、「たねぽけっと」へ来て下さった。ありがとうございます。

絵本の話もさることながら、途中下車で甲子園観戦もされるなど・・ついつい楽しい旅の話を、店主は好奇心で聞いてしまって、すみません。ゆっくり絵本をえらべなかったのではと反省。お盆休みならではのお客さま。帰りもお気をつけて。

 

奥様が選ばれた本の中の一冊

「おじいちゃんの木」作:内田麟太郎 絵:村上康成

おサルのモンちゃんはおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんに会いに行きます。きこりんきこりん自転車をこいで。

佼成出版社「おじいちゃんの木」より

でんしゃだいすき

男の子って

何でだろう?電車が大好きって子が多い。女の子よりも。

バスや電車の運転手さんだって、女の人もそれほど珍しくはなくなったけれど。

 

今日のお客さまも電車や車が大好きな坊や2才。パパとご来店。

表紙が電車っぽい絵本を見つけるのが早い!!

 

おうちでパパやママに絵本をたくさん読んでもらっている子だなぁ

ひとりでも、ベンチで丁寧にページをめくっています。

絵本の世界の楽しみ方をしっかり伝授してもらっているのでしょう

 

文字が自分で読めるようになる前に、絵の世界を十分楽しみましょう。

絵が物語を導いてくれるのが絵本ですから。

 

おばけなんてないさ

朝ご飯を食べ終えた時のこと。お兄ちゃん(4才)が歌う「おばけなんてないさ」の歌に合わせて、ひゅう~どろどろの和風おばけのごとく手をぷらぷらさせる弟1才児。そのお手手の可愛いこと。

朝ご飯とおばけのつながりは醤油差しにあります。

醤油差しのふたについてる1センチほどのフクロウを「おばけがついてる」と見間違えて、

おばけのポーズから、楽しい「おばけなんてないさ」の歌へと発展。

小さな守り神フクロウはおばけに間違えられて、不服かもしれませんが、ちょっとかわいい勘違いでした。孫たちのパパもこの本は大好きでしたよ。

せなけいこさんの「ねないこ だれだ」

福音館書店「ねないこ だれだ」より

読めなかった絵本

今日は留守家庭子ども会でのお話し会(読み聞かせ)に行ってきました。

1年生と2年生のグループに分けて、それぞれ30人ずつほど。上級生も希望者は参加しています。

「じゃがいもポテトくん」「なんにもせんにん」「おばけのきもだめし」などの絵本と「三枚のおふだ」の紙芝居、なぞなぞ、手遊びなど入れて、それぞれのグループで40分ほどのプログラムを準備しました。指導員の先生方のご協力もあり、子どもたちの受け答えも積極的で、楽しい時間を過ごさせてもらいました。

 

ただ、準備していった本で、どのタイミングで読んだらいいのか、最後まで迷って、結局読まなかった絵本が、あります。それは

詩:安里有生 絵:長谷川義史「へいわってすてきだね」

日・中・韓平和絵本で浜田桂子作「へいわってどんなこと?」

8月6日と9日の間の今日だからこそ、ぜひ読まなくてはと思い、どちらのグループも1冊は入れようと思っていました。

 

でも、私の未熟さで切り込めなかった。初対面の子どもたちに始めにもってくるのはちょっと重いかなとか、途中は逆に難しいかなとか・・・

伝えたい大切なメッセージだったのに。すてきな絵本なのに。

とても暑い中。

昨日は、地域の集会所での『絵本とリトミックで遊ぼう』の会をしました。

暑い、暑い中、6組9人の子どもたちがあつまってくれました。

内容は、ママとのふれあいリズム遊びや子どもたちが自主性を発揮するパネルシアターなど。

絵本屋だから絵本は外せないので少々。お店の和室でやる時との大きな違いはリトミック。(広い場所を借りたのはこのため)自分が音楽畑なので、音楽で子どもたちの心と身体を喜ばせたいと思ってしまいます。

娘が主にパフォーマンスのメインを取り、私はキーボードを担当しました。

初めての場所で、緊張している子がいたり、せっかく来ていただいたのに、ママの腕の中でスヤスヤねんねの子もいたりしましたが、絵本や、パネル、リズム遊びの楽しさを少しでも、感じとっていただけたでしょうか。

 

リトミックは音楽を感じ取りながら、身体表現ができるように積み重ねて行くと、心が喜んで、心地よい解放感を感じることができますよ。

4ヶ月の赤ちゃんをずっと抱っこしていただいた、あーちゃんのおばあちゃん、おかげでママと3才のお姉ちゃんは安心して活動を楽しむことができたと思います。ほんとうにありがとうございました。

 

スプーン1杯の

昨日は店休日だったので、ランチに行きました。ハーブのレストランはそんなに混んでなくて、マスター(コックさん)がメインディッシュを運んでくれたり、料理の説明をちょこっとしてくれたり。

デザートもオシャレで、満足して帰ろうと車の方に向かうと「ちょっと待って」と呼び止められるではありませんか。「??」忘れ物かなと思っていると、スプーン1杯の蜂蜜を「どうぞ!!」って。

お店の玄関あたりに、『ミツバチに気を付けて』の張り紙があり、ほど近いところに巣箱が重ねられています。ミツバチの巣から直接、トロトロの蜂蜜をスプーンですくって、口に入れるとは、なんて贅沢な!

テレビではよく見るけど、ミツバチさんたちが苦労して集めた蜂蜜を横取りするみたいでほんとに、申し訳なかった。おいしかったぁ。くまのプーさんになった感じ。

 

あんよ

赤ちゃんが生まれて、1年ほどして、あんよができるようになる!!

この奇跡はみんな感動するのに、通り過ぎてしまうと、あたりまえになります。

でも、時々、思い出した方がいいと思います。その一歩がどれくらい、大きな喜びであったかを。

本人は忘れちゃうから、まわりの大人はしっかり覚えておきましょうね。

福音館書店「くつくつあるけ」より

300年前のひと

先日、久々にバロック音楽の演奏会にいってきた。

300年前のひとがつくった音楽をいろんな国の人が友だちになって奏でるなんて、すてきだ。

いわゆる西洋音楽は5線譜が読めれば、どこの国の人とでも一緒に楽しむことができる。(ある程度はね)それはすごいことだよね。

世界にはいろんな民族がいて、いろんな音階があって、記譜されない曲もあるだろう。それぞれの生活から生まれた音楽もとても価値がある。それをみんなが、愛おしく思えれば、戦争なんて・・・

アンサンブルのメンバーが日本、韓国、ドイツと国境を越えて構成されていることは、ほんとうにすてきだ。グループのネーミングも平和を意味する「パーチェ」。 日本と韓国の旋律を編曲されたものもあり、親しみを覚えた。もちろん、テレマンのプログラムも良かった。

 

ロマン・ロランの『ジャン・クリストフ』の中で、作曲家になりたい少年に「なにを歌う必要があるんだ?おまえがどんなものをつくろうと、あれらの方がもっと良く歌っているじゃないか」とさすらい人の伯父さんが諭すシーンがあります。あれらというのは自然界の美しいいろいろなものたち。

純粋なものにふれると、この一節を思い出します。芸術家は自然界の美しいものを越えるのかもしれません。

クラシックつながりで、宮沢賢治のこの本を手に取ってみました。

講談社「セロ弾きのゴーシュ」より