「とろろ」

ととろじゃないよ!「とろろ」。自然薯(じねんじょ)でつくるとろろは粘りけがつよく、だし汁で割るとなんともいえない味わいがある。

箱崎にある、「筥崎とろろ」のお店は 大正時代町屋の雰囲気をそのままに使った、自然薯料理専門店。

道路沿いにあっても、あまりにもさりげなく、素通りしてしまいそうなたたずまい。昨日はとろろ飯をいただきました。おいしかったぁ。「とろろすき焼き」はまた今度。

箱崎といえば、もうすぐ、放生会が始まる。博多の三大祭りの一つだ。

放生会の風物詩のはかたちゃんぽんは、すずやか音色が魅力だが、もう作れる職人がいないと言うことで、

販売停止、残念なことだ。

わたしの父は名島育ちで、子どものころから放生会は楽しみだったらしい。晩年、ちゃんぽんを手にとらせると、嬉しそうに、ぽこぽこ鳴らしていた。懐かしそうな目をしていた。

博多おはじきの方の桐箱入りも欠品の情報あり。額装されたおはじきは大丈夫だがお高い。

子どもが小さい頃は迷子になりそうでハラハラしたり、串にささったイカ焼きを落としてしまったり、てんやわんやのお祭りだった。今年は行かないつもりだけど、新ショウガは買いたいな。

作:武鹿悦子 会:末崎茂樹 「くすのきだんちの あきまつり」