やわらかいふんわりとした、時間

23才の彼女はちょうど10年前の教え子。ご両親と一緒にご来店。

気候がよくなり、体調もよいとのことで、訪問を思いついて下さり、とてもうれしい。

特別支援学校の訪問教育を受けていた彼女に「ぴっぽのたび」を読んであげた。12の月の夢は絵画のように美しいのです。目をしっかり見開いて、時々大きな息をふうと吐きながら、絵本を感じて受け止めてくれたと思いました。彼女といると、やわらかい時間が流れます。ふんわりとしたいい時間でした。来てくれてありがとう。

NHK出版「ぴっぽのたび」より

歌うということ、奏でるということ

ことばと旋律とリズムが、魂となって、身体から生み出される様は・・

時に陣痛のピークのごとく、時に清水のせせらぎのごとく。表現の深さ自由さに恐れ入った。昨日のギターとピアノの弾き語りライブでのこと。

この年になっても時々は、魂をばらばらにして、リセットしなくてはと思う。

この絵本とのマッチングは笑っちゃうくらい変だけど、でもロックな絵本はないし(ウチには)

福音館書店「きょうはマラカスのひ」より

おさんぽ日和

今日も良いお天気です。赤ちゃんのお散歩にもよい気候ですね。抱っこやベビーカーでお外に出て秋の空気をたっぷり吸いましょう。

えのころぐさ(猫じゃらし)を見つけたら、おててに持って、「ハイ、パチリ」秋らしい一枚になりますよ。

お散歩の途中にぜひ、絵本や「たねぽけっと」にもお立ち寄りくださいませ。

講談社「あきぞらさんぽ」より

だいじょうぶよ!

「だいじょうぶよ。」この一言で、気持ちが軽くなることってありますよね。

先日のたねっぽお話会でのママさん同士の会話、「この間は機嫌が悪くて、お話も聞けなかったし・・迷惑かけると思って、今日もどうしようかと・・・」

「全然、だいじょうぶよ! そういう時もあるし、気にしなくていいよ。」と

そのとおり!!眠かったり、人や場に慣れてなかったり、赤ちゃんにもいろいろ都合があります。タイミング良くお話会の時間にあわせることは難しいですよね。それもこれも、みんなでおおらかに包み込みましょう。

講談社「だいじょうぶ だいじょうぶ」より

「よし」と声を出して呟くと、ふん、という強い顔をして歩き出しました。

女の子が勇気を出そうとすると つい、こうなるものです。自分では、気がつかないんですけど。

 

作:梨木香歩 絵:早川司寿乃 「マジョモリ」からの一節です。

不思議  な森へのご招待はありがちな話かと思いきや、ちょっと和洋折衷のおしゃれ感があり、引き込まれます。

ふと、姪の咲子が書いた「えいやっ!と飛び出すあの一瞬を愛してる」を読み返してみようと思いました。

海鳥社「えいやっ!と飛び出すあの一瞬を愛してる」より

でんでんむしの かなしみは

「わたしの せなかの からの なかには かなしみが いっぱい つまって いるのです」

「あなたばかりでは ありません。わたしの せなかにも かなしみは いっぱいです。」

 

高齢者の施設のラウンジで食事がくるのを待っている人たち・・静かです。

穏やかに二言三言お話をされている。車イスの後ろのポケットに俳句のテキストがはいっている人も。

いろいろなことを乗り越えて、いろいろなことを成し遂げて、今があるのでしょう。想い出は背中の殻にいっぱい。もちろん悲しみばかりではなく、喜びも。

大日本図書「でんでんむしのかなしみ」より